母が亡くなり、父も居なくなって思う事

一緒に暮らした両親がいなくなって、
初めて感じるありがたさや感謝の気持ち。
そして残った父への思いを綴る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日母が亡くなり、
ほぼ同時に父が介護施設に入った。

 

 

 

家には同居する妻と娘がいるが、
日中は二人とも仕事である。

 

 

 

今までは、父と母がいたので、

 

“ うざいなぁ~ ”

 

と思うことも多かった。

 

 

 

母は、両膝の人工関節手術を受け、
身体障碍者認定を受けていた。

 

 

 

父はと言えば、
とりあえず五体満足ではあったが、
糖尿病と高血圧の薬を飲んでいた。

 

 

 

そんな両親だったが、
食事や排便は何とか自力でできる
というレベルだった。

 

 

 

ところがここ数か月は、
二人とも転んだりすることが増えて、
身体の不調を訴えることが増えていた。

 

 

 

それにつれて通院の回数も増加。

 

 

 

でもまあ、そういう歳だから
仕方がないし当然と思っていた。

 

 

 

年老いた両親を介護するのは、
あたりまえと思っていたし、

 

 

今後は、自分が二人の面倒を見て
育ててもらった感謝とまではいかない
までも、安らかな老後を願っていた。

 

 

 

そんな最中、父が身体の痛みを訴え、
検査入院することになった。

 

 

 

痴呆の兆しも見えていた時期でもあり、
脳も含めた検査となった。

 

 

 

また、脚力が弱くなっていたので、
歩行のリハビリを兼ねてしばらく入院
ということになった。

 

 

一人でトイレへ行くのも困難になって、
だれかの介助が必要な状態だった。

 

 

 

母親は、身体障害者ではあったが、
何とか父親を介助していた状態である。

 

 

 

いわゆる

 

“老老介護”

 

だった。

 

 

 

 

 

 

そして父が入院して3日目に、
自体は急変することに・・・

 

 

 

何と、母親が事故で急逝してしまった。

 

 

 

慌てふためいたのは当然、
何がなんかわからないほどの狼狽ぶり。

 

 

 

そして急遽、
通夜や葬儀の準備に追われることとなった。

 

 

 

それからあっという間に3ヵ月が過ぎ、
もうすぐ4か月目の月命日を迎える。

 

 

 

母の通夜や葬儀には、
父にも参列を促したが、
頑なに拒絶され参列することはなかった。

 

 

 

痴呆が入っているとはいえ、
母の死は理解していたと思うが、
どんな思いでそうしたのかについては、
いまだにわからない。

 

 

 

父については、自力で歩ける状態には
程遠く、かつ痴呆も進捗しているので、
不本意ながら病院から介護施設へと
入所してもらうこととなった。

 

 

 

父が入所して3ヶ月目を迎えるが、
先日面会する機会があり顔を会わせたが、
私のことを忘れていた。

 

 

 

というより、

 

“ 誰かわからん ”

 

と言われ、ものすごくショックを受けた。

 

 

 

ほんの3か月前までは、
何とか話も出来て、一緒に食事もして
過ごしていたことを思うと、

 

 

驚きと悲しみが同時に襲ってきた。

 

 

 

「何て寂しいものだろう・・・」

 

 

本当に息子のオレがわからないのか?

 

 

ウソをついているんじゃないのか?

 

 

とさえ考えてしまう。

 

 

 

親孝行も出来なかったなぁ~

 

 

 

出来る事なら母のいない今、
父との時間を自宅で過ごしたい。

 

 

 

そんな気持ちになる。

 

 

 

でも現実は難しいことで無理だと、
分かってるからこそ悔しくて悲しい。

 

 

 

数年うちには、母のもとへ旅立つ日が
くるのであろうが、オレを思いださずとも、
せめて健やかでゆったりとした日々を
過ごしてほしいと願うばかりだ。

 

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カテゴリ:介護生活  [コメント:0]

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