しばらく休めば回復するだろうと安易に考えていた
腰椎椎間板ヘルニアは、私にとどめを刺しました。
私がコンビニをやめた理由は、売り上げ不振
もありますが、直接的な原因は腰痛です。
売り上げがよくないということは、
つまり人件費が使えないことにつながる。
コンビニでよく見かけませんか?
深夜にオーナーらしき人が、1人で店番している
という姿。
悲壮感漂いまくりですが、売れないコンビニは、
そうするしかないわけです。
経費で一番多くの割合を占めるのが「人件費」
なので、しかたがないわけです。
一般的には、深夜1人体制というのは、
強盗などの心配があるので2人以上置きたいところ。
でも、背に腹は代えられないのが実情。
フランチャイズチェーン本部も、
正直「見て見ぬふり」をしています。
私も、深夜1人体制でやっていましたが、
強盗などが来て、もし命を落とすことがあっても、
「しかたがない」と思ってやってました。
仮に本当に強盗が入っても、
深夜というのは現金が少ないので、
渡したとしてもたかが知れているというのも
ありました。
でも正直今思うと、コンビニエンスストアは、
「命を張ってまでやる仕事」
じゃないですね。
ちょっと話がそれましたが、
そんな1人体制でしかできない経営状況なので、
オーナーが身体を壊したら終わりです。
私の場合、そんな状態の中、腰痛になったわけ。
それも、坐骨神経痛(椎間板ヘルニア)です。
暫くは、痛みをこらえて出勤してましたが、
ある日歩くこともできない状態になりました。
そのうちに今度は、歩くことどころか、
イスにも座れない、そして究極は寝ていても
痛むようになりました。
そしてついには、痛みがひどくて
睡眠すらもままならない状態になって、
精神的にも最悪でした。
そうなった時点で、私は
「終わったな」
と思いました。
店舗へ出ることができず、
しばらくは妻やスタッフに任せてましたが、
もともと経営がうまくいってないので、
破たんするのは目に見えていました。
身体が動かなければどうにもならない、
というのを思い知って、諦めるしかない
ことを悟りました。
そして12年以上続けたコンビニは、
完全に終わりました。