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コンビニの深夜勤務ワンオペが無くならない原因について

コンビニ経営を13年あまりやっていた
私が、フリーランスになってもう15年。
今思う事をお話させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は元々サラリーマンでした。

 

 

 

ひょんなことから、コンビニ経営を
することになりました。

 

 

 

サラリーマンを辞めてから、
あるドラッグストアでお世話になり
そこで知り合った方を通じて
コンビニ経営の話が舞い込みました。

 

 

 

当時のコンビニは、今ほど飽和状態
ではなく、

 

「雨後の(筍たけのこ)」

 

のごとく雨の後にタケノコが生える
ような勢いがありました。

 

 

 

ちょうどそのブーム?に乗っかった
ような感じでした。

 

 

詳しくは
プロフィールをご覧ください。

 

⇒プロフィール詳細

 

 

 

 

さて、コンンビニがメジャーな業態
として認知され数十年が経ちます。

 

 

 

当時と比べるとコンビニの進化を
感じることも少なくありません。

 

 

 

セルフレジの導入や、無人店舗等
ハード、ソフト両面の様々な変化を
目の当たりにして驚きます。

 

 

 

でも変わってないこともあります。

 

 

 

それは、

 

コンビニ強盗です。

 

 

 

昔もありましたが、
今でも頻繁にニュースで見かけます。

 

 

 

もう1つは、深夜のワンオペです。

 

 

 

深夜のコンビニで1人で作業なりを
している店員を見るはずです。

 

 

 

深夜のワンオペは、オーナーが
している場合が多いです。

 

 

 

私もそうでした。

 

 

 

深夜の店舗で、ワンオペと聞いて
どう感じますか?

 

 

 

第一に、「危険」です。

 

 

 

やっぱり強盗だったりおかしな輩が
来るような時間帯です。

 

 

 

たとえオーナーでも、できれば
やりたくない時間帯です。

 

 

 

ワンオペには、それ以外にも
大変なことがあります。

 

 

 

トイレにもなかなか行けないことです。

 

 

 

小ならまだしも、お腹がいたくなって
大をしたくなった時は最悪です。

 

 

 

どうしようもない場合は
入口ドアに施錠して用を足すという
方法しかありませんでした。

 

 

 

そうならないようにワンオペシフトが
分かっている日は、飲食を控えました。

 

 

 

ワンオペではその他、

 

電話等には出にくい。

 

万引きの阻止がしにくい。

 

急に来店客が増えても対応できない。

 

 

といった不都合がありました。

 

 

 

ワンオペをしなければならない理由。

 

 

 

それは、人件費の削減に他なりません。

 

 

 

つまり、

 

 

売上が少ない=利益が少ない

 

 

だから使える人件費が限られる。

 

 

という簡単な計算になります。

 

 

 

オーナーとしては、赤字を垂れ流す
ということは避けたいわけです。

 

 

 

だから仕方なく“ワンオペ”にして
収支を健全にする努力をするのです。

 

 

 

これは、コンビニに限ったことでは
ありません。

 

 

 

飲食店などや、サービス業
そして一般的な会社でも同じです。

 

 

 

コンビニにおいては、
経営する店舗オーナーの取り分である
利益が極端に少ないのが原因です。

 

 

 

一言で表すなら

 

「損益分岐点売上高が極めて高い」

 

というのがコンビニなのです。

 

 

 

そしてその最も大きな理由は、

 

 

コンビニチェーン本部の取り分即ち
「ロイヤリティ」と呼ばれる金額が
とんでもなく多いことです。

 

 

 

コンビニチェーンにおける

 

「ロイヤリティ」

 

というのは、本部(フランチャイザー)
の知名度、ブランドイメージ、ノウハウ
を利用する代わりに、
加盟店(フランチャイジー)が本部に
対して支払うお金のことを指します。

 

 

平たく言えば

 

「のれん代」

 

みたいなものかと。

 

 

 

それと、コンビニオーナーに多い
退職金でコンビニを始める中高年が
多いこともありますが、

 

 

全くのド素人でもコンビニ経営を
することができる“ノウハウ”を
提供してもらう対価とも言えます。

 

 

何も知らないおじさんやおばさんが
コンビニ経営できる所以でもあります。

 

 

「ロイヤリティ」のネックは、
本部は売り上げに対する%を最初に
とってしまうことにあります。
※私の加盟していたチェーンの場合

 

 

 

ですから店舗オーナーは、
残った利益から経費全般を支払うので
手元に残るお金は少なくなります。

 

 

 

もちろん店舗経営全般における様々な
支援の対価として「ロイヤリティ」は
当然の義務だと思います。

 

 

 

問題なのは、売上や粗利に対する
「ロイヤリティ」の比率でしょう。

 

 

新聞などのメディアで、
コンビニ大手3社の売上や利益額(率)
前年対比などが毎年公表されますね。

 

 

 

コロナ禍には、こぞって増収増益
というニュースもありました。

 

 

 

それを見る度に思います。

 

 

 

儲かっているのは本部だけやな…

 

 

 

もちろんすべてがそうとは言いません。

 

 

 

自助努力を惜しまず、頑張っている
コンビニ経営者がいることも事実。

 

 

 

廃棄商品を減らしたり、常に売り場を
管理し、品切れをおこさない努力。

 

 

 

そして接客やクリンリネスです。

 

 

 

繁盛店と呼ばれる店舗については、
それらが行き届いています。

 

 

 

それでも、限界があります。

 

 

 

それは、同じ路線や近隣に競合店が
出店してきた場合です。

 

 

 

時には、自店と同じブランドチェーン
が出店してくることさえあります。

 

 

 

どんなに店舗が美しくしっかり管理され
接客が素晴らしくても、お客さんの減少
や売上減は免れません。

 

 

 

味で勝負するラーメン店などの飲食店
とは違い、PBの違いや若干の品揃えが
あるとはいえどの店舗もほとんど同じ
商品群だからです。

 

 

『らーめん開業・運営・経営・支援』

 

 

 

 

私も当時、“接客”には最も注意し
常連客を逃さない努力をしました。

 

 

 

それでもやっぱり客数は減少しました。

 

 

 

客数減=売上減=利益減⇒経費削減

 

 

 

そうなると当然使える経費が限られる。

 

 

 

手を付けることができるのは、
ほぼ人件費に限られます。

 

 

 

そうなると先程お話させていただいた

 

「ワンオペ」

 

にならざるを得なくなる。

 

 

というパターンです。

 

 

 

 

最近は当たり前のようになりつつある

「最低賃金」の増加傾向。

 

 

働く側からみればありがたいことです。

 

 

潤沢な利益を生み続ける優良企業なら
それも可能なんでしょうが、

 

コンビニオーナーは大変でしょう。

 

 

 

コンビニを辞めて15年前後経ちますが
あの時廃業して良かった。

 

 

 

心からそう思います。

 

 

 

そして思う事。

 

「利益の少ない事業は悪でしかない」

 

ということを、つくづく実感します。

 

 

 

 

コンビニは進化し続けていますが、
オーナーさんの待遇は進化してますか?

 

 

 

生まれ変わっても私は

 

「コンビニ経営だけは絶対にしない」

 

そう言い切れます。

 

 

 

 

最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

 

 

 

 

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