「ぼうず丸儲け!」に代表される
江戸時代から連綿と続く仏教寺院の
旧態依然とした檀家制度について…
仏教寺院といえば、税金がかからない!
「ぼうず丸儲け!」
という
特別にえこひいきされたイメージを
少なからずもっていました。
そして、
坊さんの中には、高級車を乗り回し、
キャバクラ通いしたり、ギャンブル
さえする罰当たりも少なくありません。
そんな「負」のイメージが頭から
離れないのは、私だけでしょうか?
先日のことですが、
私の家が檀家として代々帰依している
壇那寺についてあった話。
私の家は、いわゆる本家にあたり
分家の2軒とともに同じ壇那寺の
檀家でした。
私達の親が亡くなっていくにつれ
檀家としての負担の多さに私達の
世代は疑問を感じている時期でした。
そんな中、1軒の分家が檀家を辞める
ということになりました。
理由は、寺の修理費や報恩講などの
金銭的かつ労力に対しての不満が
ありました。
昔からあたりまえのように
様々な負担を負うことに疑問を感じ
親がいなくなったのを機に決断した
ということでした。
私はとても納得して、
「そのほうがいいよね」
と同じことを思っていたので、
賛同することとしました。
実は、お寺の現役住職でさえ、
同じような考えを持つ方が
いました。
埼玉県熊谷市にある
曹洞宗の古刹(こさつ)・見性院
(けんしょういん)の橋本英樹
(えいじゅ)住職(51)がそうです。
「檀家(だんか)制度廃止」
という、江戸時代から連綿と続く
仏教のスタイルに一石を投じた、
古刹の僧侶が橋本英樹住職です。
まわりのお寺からは
“裏切り者”
のレッテルを貼られながらも、
改革に驀進中。
そして遂に、
檀家制度を廃止してからは、
周囲の反対をよそに、逆に
収入が4倍に膨れ上がった。
昨今は、コロナの影響もあって
葬儀も家族葬などの
個人で行う葬儀が、多くなっている
こともあり、檀家制度自体が、
有名無実化しているのも後
押ししているようです。
金額が寺院や僧侶によって
まちまちで、ピンからキリ
というのもいかがなものか。
そういうことがまかり通って
いたことが、新しい世代には
受け入れがたいと考えます。
参考動画は以下
※音が出ますのでご注意ください。
以下橋本英樹住職についての記事から引用
■ここから
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日本人がなじんできた
「お葬式のかたち」
がいま激変している。従来型のお葬式ではなく、
「家族葬」が広く受け入れられ、
弔いの形は家から個へ。葬儀費用の「見える化」
と価格破壊は何を生むのか。AERA 8月7日号で、
新しい葬式の姿と、
大きく影響を受ける仏教寺院の
いまを追った。
「檀家(だんか)制度廃止」という
江戸時代から連綿と続く仏教の
スタイルに一石を投じた、
古刹の僧侶がいる。
“裏切り者”のレッテルを
貼られながらも、改革に驀進中だ。
地方を中心に集落の高齢化や過疎化、
地域共同体の希薄化で、江戸時代から
400年近く続く檀家制度が、
揺らいでいる。そんな時代に、
「改革」
に名乗りを上げた僧侶がいる。
埼玉県熊谷市にある曹洞宗の
古刹(こさつ)・見性院
(けんしょういん)
の橋本英樹(えいじゅ)
住職(51)だ。「今の資本主義経済の自由競争の中で、
お寺だけ時間が止まり、
僧侶も堕落していました」穏やかな口調で、橋本住職は語る。
見性院は400年以上の歴史を持ち、
橋本住職は23代目に当たる。
駒澤大学大学院を修了し、
曹洞宗の大本山・永平寺で3年間修行。
25歳の時に見性院の副住職になった。
しかし月収は10万円。
とても生活できないので、
葬儀に僧侶を仲介する10近くの
派遣業者に登録しアルバイトに
明け暮れた。
一方、バブル期、
寺が所有する土地は高騰し、
お布施の相場もグンと上がった。
高級車を乗り回しギャンブルや
酒色に溺れる僧侶も目にした。
仏教はこれでいいのか──。
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■ここまで
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。